世界最大の資産運用会社ブラック・ロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)が日経新聞の取材で「中国から日本株へ資金を映す動きが見られる」と語りました。
世界のマネーの流れを最も熟知している人物の一人であり、運用資産9.1兆ドル(約1280兆円)有する運用会社のCEOからの非常に興味深い話であり、東京市場にとっては4月のウォーレンバフェット氏の日本株買いの発言に匹敵する援軍であります。
同氏によれば、中国市場は特にウクライナ戦争以降、ロシアに肩入れする地政学的リスクと、新型コロナウィルス対策転換後の経済再開でも元の成長路線に戻れず、今後も5%成長は難しいと判断しております。
しかしながら、当欄では既に数か月前から海外マネーの中国退避は指摘しておりましたが、小回りの利く資金先行からブラック・ロックのような巨大な資金に波及して来ていることは、この地殻変動は東京市場にとって心強いですね。
更に、昨日の日経新聞では、これも当欄では先行報告している欧州系の資金が活躍しているとの記事が載っておりました。腹に中では、天下の日経新聞にしては記事が遅い!と思いましたが、それはさて置き再三申しておりますが、欧州系資金は再三指摘の通りよく小型株の大量保有報告書に名を出しますので、それだけ個別銘柄に精通しております。
更に、直近申し上げたチャイナマネーは自国を諦め東京市場に流入、その他のアジア系資金にも波及し、中国から資金を移動させて来ております。
豪華絢爛、役者は揃い始めております。ただ、前出のラリー・フィンク氏は株高の継続は日本の投資家の買いが不可欠とも語っております。空売りなどしている場合ではありません。個人投資家諸氏、日本株を積極的に買いましょう!
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。