東京市場は33年ぶりの3万3000円台に乗せて来ました。今週は中央銀行ウィークであり、FOMCの利上げスキップの確率は75%との市場予想が出ていることを考慮すると、現状の日米金利差の拡大は当面抑えられると思われ、日銀政策決定会合での現状の軌道修正も考えづらいでしょう。
従って、東京市場は一服するどころか更に上値追いの展開が続いております。押し目待ちに押し目なしですが、それにしても個人投資家の方々を取材すると、如何にこの相場に乗れていない方がご多いか実感いたします。
投資家別売買動向では、4月以降強烈に買い超す外国人投資家の傍ら、個人投資家は4月までは売り超したり、買い超したりと、レンジを上手く売買していたようですが、4月第二週、つまり日経平均がレンジを抜けたあたりから現在まで継続的に、更に大きく売り越しております。
東証の逆日歩銘柄が如何に多いことは、日経ダブルインバースの買い残、日経レバの空売り残の歴史的水準を見れば一目瞭然です。これも30年間デフレに慣らされて来た結果でしょうが、現在強烈に買って来ている資金は永らくインフレを経験してきた莫大な資金です。
先週もSQ週のアノマリーで水、木曜日の2日間で800円強下げましたが、買い戻しもすぐ入ってまいります。SQ当日も先物市場では欧米系の資金の利食いも見られましたが、変わって中国系の資金も登場して来ております。
33年ぶりの東京市場は、売り方におかれてはあまり舐めてかからない方が無難かと存じます。物色対象も昨日は超出遅れていた「トヨタ自動車」が商いを伴い急伸、きっかけは全個体電池ですがこれも循環物色の線上です。
更に今後も裾野は広がり急伸銘柄はどんどん伝播してまいりますので、個人投資家はなるべく値幅効果のある個別銘柄を選択してまいりましょう。
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