昨日の日経平均は、週初めに上げた分の半値程の330円押しましたが、決して頭を打ったわけでもなく、売り急いでいる様子も見られませんでした。投資歴の長い投資家は「七夕天井・天神底」のアノマリーを懸念する方もおられるかと思いますが、これも過去5年間は2勝3敗であまり当てにならないようです。
しかしながら、オプション市場の7月限月の3万4000円コール(買う権利)の売買高は活況を呈し、前週末比2.3倍の4500枚超。更に3万5000円を買う勢いもあり、上値志向の強さが窺えます。
であれば市場は間髪入れずに3万4000円に走るかと思えば、海外マネーの多様化も含め、循環物色による調整が今の市場には必要かと存じます。
直近の大相場となった小泉郵政解散相場もアベノミクスも、大きな上昇を1年から2年半ほど続きましたが、こちらが過熱すれば別の対象と循環物色を熟しながら良い上昇サイクルを描いてまいりました。
陽極まれば陰に転ず、の論理通りの展開です。牽引役のバフェット氏の商社株が一服しておりますが、これとてここから下落に転じて行くものでもありませんし、先日大商いで上昇した海運株が再び切り返す辺りも循環物色の一環です。
今日の明日で、多少押し目が入っただけで目先の結論を急ぐ投資家もいらっしゃいますが、それでは継続的利益は難しいと思われます。
今まで日本を素通りしていた海外マネーが、一斉にまずは先物中心に回帰しておりますので、これからが循環物色、個別銘柄の魅力探しであるかと…。
騰落レシオでは6月は100ポイント割れがすべて買いでありましたが、昨日120を超えてまいり、この辺りからは物色対象は主力が休み、中小型に移って来ても良いタイミングかと存じます。
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