米国市場は雇用統計、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の発表から、更に各経済指標も加わり、マクロの方向性が見えてきたかと思われます。ミクロの決算発表は、大手銀行のJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴから始まり、市場予想を上回る内容に市場の期待は高まっているようです。
かたや東京市場は、思惑通りのインフレは然程進んでおりませんが、来週の日銀政策決定会合で植田総裁がYCC(イールドカーブ・コントロール)を調整するのか、ここが大注目でありますが、為替が137円台まで進んだ円高の環境では、調整の必要性は感じられませんが…。
東京市場の物色意欲はありながら、方向感のない日柄整理の時間帯はしばら続きそうです。米国ダウ6連騰を受けた昨日は、300円強日経平均も上昇し、その後は再びマイナス圏に入るものの引けでは100円高と、ザラ場の乱高下は未だ付きもののようです。
為替、日銀政策決定会合など懸念材料、更にテクニカル調整が重なる中、上値を追いきれない状況ですが着実に押し目買いも出ております。昨日もいつもの半導体値嵩株は失速しましたが、するとメガバンク、建設など内需系の銘柄に資金が移るあたりは物色意欲の減少とは思われません。
これから始まる日本企業の決算発表には米国以上に期待値が高いと思われ、待機資金は手ぐすねをひいてという状態ではないでしょうか。
循環物色を展開し始めたと思われますが、先行する米国市場では日本のグロース市場に当たるラッセル2000市場が、先週大型株指数をアウトパフォームしてきており、東京市場以上に循環物色の高回転が出始めております。
未だプライム市場に比べて見劣りするスタンダード、グロース市場にも、そろそろ資金移動が起きてもいいころではないでしょうか。
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