米国市場は7月に入り雇用統計、消費者物価指数(CPI)とマクロのビッグイベントが一通り通過しました。雇用統計は若干むらも感じられましたが、消費者物価指数(CPI)は明らかにインフレピークアウトを示す数値が並び、7月のFOMCで1回の利上げ以降は停止の観測が出てまいりました。
また現状の景気に対しても、一昨日懸念の中小企業の景況感が大きく改善して来ていることが報告され、それを含め米地区連銀経済報告(ベージュブック)は経済活動が「わずかに拡大した」と示されております。
すなわち、インフレのピークアウトが進みつつ、経済活動も徐々に回復するソフトランディングが視野に入って来ている模様です。
マクロの環境が整いつつある米国では、これからミクロの決算発表が始まります。大胆な人員整理を行った後だけに、先の見通しにはポジティブなものが並ぶのではないでしょうか。
さて東京市場は今週末オプションSQを迎えますので、昨日為替の円高が進んでいるわりには買い物も入っており、ファストリ、ソフトバンクなど指数に絡む売買も多かったようですが、好決算、好材料銘柄には新規の資金も動いておりました。
東証上場企業の決算発表は8月に入ってから本格化しますので、ここからの注目点は再来週の日銀政策決定会合です。YCC(イールドカーブコントロール)の処遇については専門家の分析もまちまちですが、仮に動きがあったとしても昨年12月のようなネガティブサプライズにはならないと思われます。
既に散々警戒されている事柄です。暴落と一緒で来るぞ来るぞ、で来たためしがありませんが、仮にYCCに手を付け多少なりとも株式市場が下げれば、そこは絶好の買い場と思われます。
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