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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

東京市場は個別の決算ラリーから徐々に上値志向。

  

 米国市場はFOMCを控える中で日本に先駆けて決算発表が始まっており、現状までの進捗状況を見ると事前予想ほど悪くないようです。銀行株から始まっておりますが大手行は上方修正も見られ、懸念された中小の銀行も健闘が目立っております。

 

 米国企業は業績の見通しが悪くなると、比較的簡単に人員整理に走ります。今年になってGAFAMを筆頭に相当な企業で記録的な人員整理が行われましたが、その分業績の回復も早く、整理された労働者も然程時間を待たずに次の就業先が決まるという米国経済の底堅さも感じられます。

 

この経済のダイナミズムが米国市場を支えていると思われますが、現状はさすがに夏休みシーズンで商い面では減少傾向が見られます。FOMCでは現状の事実の追認がされるだけで、パウエル議長の発言も多少タカ派のサプライズはなく、材料出尽くしから更にファンドマネジャーの夏休みが広がりそうです。

 

遅れること東京市場も今週から主力企業が先行し決算発表が始まります。内容的には経済再開、円安、歴史的設備投資の増額などから、第一四半期ではありますがその進捗率は前向きなものが多くなると思われます。

 

決算発表は中小型株ほどブレが大きくなりがちで警戒されますが、主力銘柄の良好な決算が確認されれば、後半の中小型株の決算にもポジティブは見方が広がるのではないでしょうか。

 

 前後しましたが、今週末の日銀政策決定会合では現状の賃上げムードの定着を考えると、ここで金融政策を修正する根拠が見当たりません。従って注目すべきは今後の物価見通しのみと思われます。

 

好決算銘柄には随時資金は動くと思われますが、東京市場の決算発表も8月第二週で概ね終了しますので、その辺りから鮮明に上値を探る動きが出て来るのではないでしょうか。

 

 

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