先週末の東京市場は、前日の米国高を受けて高く始まり360円高まで買われましたが、買い一巡後は190円安まで下落、その後買い戻しから210円高まで上昇し、引けは28円高と、連日の乱高下であり上値の重さと押し目買い勢力と交錯する相場展開となりました。
朝方はオプションSQに絡み「ファーストリテイリング」、「ソフトバンク」などが指数を引っ張りましたが、一巡後は海運市況の回復を材料とした海運株、SOX(半導体)指数の回復からアドバンテストの牽引する半導体銘柄など、好業績、好材料が資金を集める材料株相場の展開となりました。
一週間通して方向感は出ませんでしたが、今週の東京市場も米国のFOMC、日銀政策決定会合を控え、先週と同じく方向感のない展開が続くと思われます。8月の決算シーズンも控えていることも上値は限定的とされ、さりとて押し目買い待機資金も豊富なことから下値も限定的になると思われます。
マクロの方向性が見え始めている米国市場は、ミクロの決算発表が始まりますのでこちらのほうは徐々に視界が開けてくるかと思われますので、今週は一転米国市場の方が分かりやすいかもしれません。
もう少々の時間が必要な、日柄整理真っ只中の東京市場ですが、決算先取りの動きも出てまいり、腕の見せどころであります。目先の乱高下に一喜一憂せず、調整明けを想定し押し目を丹念に拾う胆力が試される相場展開かと存じます。
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