米国では働き盛り世代の労働参加率が上昇しており、2000年代初頭以来の高水準で、コロナ禍以前の水準に男性はまだ届いておりませんが女性は過去最高を更新、これを受けイエレン財務長官も労働参加率の上昇が賃金上昇圧力を抑え、インフレ抑制に寄与していると述べております。
昨日FRBは0.25%の利上げを決定しましたが、現在FRB内では利上げを何時止めるか、ピーク金利を何時まで維持するか、以前にもまして見解の相違が深まっており、その隔たりはかなり大きくなっていると報じられております。
FRBのそんな困惑を尻目に米国市場ではマクロ要因は既に消化し、各ファンドマネジャーは決算を見据えミクロの個別銘柄に資金を向かわせているようであります。
この状況はそっくり今後の東京市場にも当てはまりそうですが、昨日は日米金融政策の行方を考慮し狭いレンジで静かに動いておりましたが、好決算が好材料として株価が織り込む形であれば健全な市場です。
その意味で、一昨日の「レーザーテック」の好決算を株価が即日織り込まなかったことに、市場予想というよりも市場願望に届かなかったからという解説が見られましたが、昨日すんなり一昨日の高値と取っておりましたので安心しました。
これから主力大型株から決算発表が始まりますが、「レーザーテック」同様数字を見ながら、動きを見ながらという資金も乱舞しますので、株価が織り込むのにムラもあるかと思われますが、好決算は好材料との確認ができれば、続く中小型株の決算発表にも好影響となると思われます。
FOMC、日銀政策決定会合が予想通り終われば、外国人投資家の夏休みの取得は広がると思われますので、ミクロの局地戦が予想されます。決算ラリーが進むとともにミクロの物色対象は広がりを見せてまいりますので、日経平均は小動きでも個人投資家にとっては然程悪い相場ではないと存じます。
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