インフレピークアウトは物からいよいよ労働市場に及んできている米国では、各ファンドマネジャーも夏季休暇を終え市場に戻って来ておりますが、彼らがあえて共通して懸念材料として唱えるのが景気減速です。
昨日、リセッションを懸念する輩も一定数いることは述べましたが、そこまで発展しなくとも、実際失業率が上がり労働市場がスローダウンしてくれば、当然個人消費にも影響が出てくるだろうとの内容ですが、仮にリセッションでなければ微々たるものかと思われます。
東京市場は米国休場から材料が乏しい中で、メガSQの週らしく先物市場には売り買い交錯で、朝方安く推移するものの引けにかけてはプラスで引けて来ており、これで先行するTOPIX並びに日経平均ともに7日連騰となり、TOPIXはバブル後の高値をさらに更新となりました。
東京市場には待機資金の供給が断続的に入って来ているようです。物色対象は先物から個別銘柄にシフトしているのは歴史的NT倍率の水準を見れば一目瞭然ですが、大手証券の調査部等を取材すると、今後は更に広がりを見せそうです。
その調査部の人間が申しておりましたが、外国人投資家の考えは至って単純だそうで、買いの背景を説明し、バリュエーションを計り目に適うと即買い付けだそうです。これがインフレ経済の中を生き抜いたファンドマネジャーの発想だそうです。
その外国人投資家は日本がやっとインフレの入り口に来たことから、日本を買い始めている訳ですから、日本の失われた30年のデフレにめっきり慣れてしまった発想では儲け損ねます。
難しい数値を並べ、理路整然と学説じみたことを並べても相場は儲かりません。賢くなくていいとは申し上げませんが、そのぐらい海外マネーは単純だそうです。儲けるためにはこれが一番ですね。
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