各主要国の置かれている環境から株式市場を見渡してもなかなか買える国は少ないように思います。頼りの米国もインフレピークアウトと言われて久しいですが、「too high too long」と言われるように、高金利の状態が依然として長く続くことがどうもコンセンサスになって来ております。
従って、日々経済指標が報告されても欲求不満の状態は変わらず、当然株式市場に方向感は出づらい状況です。この相場展開に米国市場は更に下げに転ずると指摘する専門家もおりますが…。
更に米国では債務残高の問題から、米国債の格下げをムーディーズが警告しております。共和党マッカーシー下院議長の力が弱いため、共和党の左派勢力を抑え切れずに表面化している問題だと思われます。
債務上限問題同様、毎度お馴染みと思われる投資家諸氏もおられるでしょうが、仮に格下げされれば、やはり影響は懸念されます。
また欧州ではけん引役のドイツの景気後退が顕著で、更に金利上昇圧力は未だ健在で、欧州全体ほとんどスタグフレーションの状況です。
従って日ごろ当欄でも指摘している通り、運用資金の行く先は経済成長著しいインドと投資環境は揃う日本しかありません。当欄ではインドの個別銘柄までリサーチしておりませんので、やはり日本株が正解ということであります。
今週は権利落ち以降の動きに注目です。バリュー株優位で自動車、銀行、建設などが主力との評判が先行しますが、これから参加する投資家にとっては高所恐怖症であり、あえて拘らず個別の材料株に注目しております。
直近数々の大量保有報告書が語るように、外国人投資家は手垢の付いていないところの成長株を仕込んでいるようです。
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