先週の米国市場は、インフレ後退が遅れていた雇用に関する指標がピークアウトを示す一方、週末にはISMの景況感指数に強い数値が発表されなど、強弱材料交錯の中でもFRB内部では利上げに対する慎重派が増していることも伝えられました。
消費者物価指数(CPI)の発表が目前であるため米国市場は材料難ですが、NASDAQ、が特に弱かったのは「アップル」の下げが響きましたね。中国政府が政府関係者にアイフォンの使用を禁止したためです。
中国のアイフォン使用率は全体20%に上りますので、この禁止措置が民間にまで及ぶと「アップル」の業績にも影響が出ることが懸念されたようです。米中対立は関連諸国も含めて治まるところがわかりません。
なお、東京市場はSQ値を上回れない幻のSQとなりましたので、今週の日経平均はあまり期待できないというのが過去のアノマリーですが、TOPIXは既に上抜けておりますし、日経平均とて抜けるのが多少先になるだけの話ではないでしょうか。
日経平均はもたつくものの、先週当欄でも揚げた「川崎重工」「神戸製鋼」などは材料株として買われております。まさしく先物離れの個別材料株の地合であることは明白です。
今週は低位株として「アップルインターナショナル」、「京写」の次ぐ、同じぐらいの値段の材料株に触手を伸ばしてまいります。ご期待ください。
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