9月のレイバーデー明けの米国市場は、結局三指数ともに良いところがありませんでした。FOMCで利上げはなかったものの、長期金利は4.5%を超え、来年の利下げの予想も4回から2回に変更になりました。
しばらく高い金利の状態が続きそうで、今は割と強い労働市場も利上げの影響が時間差で影響して来ることを考えると、そのバランスのとり方は困難極まるかと思われます。
更にUAW(全米自動車組合労組)ストライキも、労組側の賃上げ40%に対し経営側が20%と、未だその開きは縮まっておりませんし、ハリウッドの俳優組合と脚本家組合の63年ぶりの同時ストライキも米国経済にとって重荷であります。
脚本家組合の方は一部合意が歩み寄りが見られたようですが、UAW、俳優組合ともに未だ解決の見通しが立っておりません…。
昨日の東京市場は先週1週間で日経平均は1000円強下落し、6月以降続いているレンジの下限近くまで来ましたので、押し目買いから反発しましたが、値嵩株を中心にした先物絡みの反発で、直近買われた高配当銘柄は既に値を消しております。
このセクターは既に外国人投資家の売りが嵩んでおりましたので、目先は日柄整理に入るものと思われます。
今週の配当権利落ち分は220円程と試算されておりますが、これを即日埋めるような展開は想定されておりません。結局環境こそ違うものの、米国同様9月相場でのレンジ抜けはありませんでしたが、あくまでも日経平均の話です。
TOPIX優位の展開ですから個別銘柄では活躍するものが目立ちます。小型株が憂慮されるニュースが多いですが、既にスタンダード市場には資金は回っており、更に東証マザーズ指数では大回り3年の調整ですが、その中から成長性を見出した復活銘柄が出て来ております。
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