今週米国では各連銀総裁の発言が次々伝えられておりますが、少々驚いたことに、先週の経済指標、雇用指標を受けても意外とタカ派が並んだことです。
シカゴ連銀のグールズビー総裁は「インフレ率を下げなければならない、それが最優先だ」、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「金融政策当局はまだインフレとの戦いに勝利していない」、更に注目のボウマン理事は「インフレ抑制のためには利上げが必要だろうと今も考えている」と、各氏とも追いつきつつあるインフレの粘っこさを警戒していることが見て取れます。
またその傍らFRBウォラー理事は、10月5%まで上昇した長期金利から国債売りに繋がらなかったことから、上昇は単なる地震に過ぎなかったとの発言も伝えられ、マクロ要因はインフレ鎮静化と思われますが、不透明要因も山積してそうです。
それでも米国市場はダウ、NASDAQ、S&P500ともに7連騰となり、テクニカル的なポイント迎えておりますが驚くべき強さです。今年7月にダウの13連騰はありましたが三指数揃っては初めてではないでしょうか。
米国はマクロ要因に見解の交錯は見られますが、今後はミクロの決算に沿って資金は動いて行くものと思われます。
さて東京市場は来週半ばまで決算が続きますが、数としてはこれからの方が多いと思われ、期待と警戒に揺れる状況が続きます。
日本企業の決算は現状では3割ほどの増益で、概ね好調であります。日本の機関投資家を取材しても、決算を見てから出動派が多いようですが、来週以降は足元の好決算割安銘柄に資金は向かうものと思われます。
あえて時流に流され今旬の高値の銘柄を買わなくとも、既に今後の高い成長性が確認されたにもかかわらず、割安に放置されている大化け期待の銘柄も出始めております。
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