先週の米国は、パウエル議長はじめ連銀総裁の発言がタカ派に傾注する傾向が感じられましたが、週末のアトランタ連銀のボスティック総裁、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁も追加利上げに含みを残し、更にミシガン大学消費者信頼感指数の期待インフレ率が上昇しました。
一連の情報の伝わりから、長期金利に上昇圧力がかかりましたが長くは続かず時間を追うごとに再び下落トレンドに、市場の利上げ終了観測は根強いようで、三指数は反発し特に金利低下の恩恵を受けるNASDAQは2%以上の上昇となりました。
米国市場はテクニカル的に重要ポイントに差し掛かっておりましたが、先週末の水準は日足、週足ともに新たなステージに入りつつあることを物語っているようです。マクロ、ミクロともにこれだけの強さは、市場関係者の間でも想定を超える動きとなっており楽しみになってまいりました。
米国市場はインフレピークアウトと言われながらも相変わらずのtoo high too longの状況で、日本企業に比べれば業績の伸び率も劣り、PERでも東京市場よりも高い水準なのですが…。これが世界の資金を集める米国市場のダイナミズムなのでしょう。
さて東京市場も今日、明日の800社の決算発表で終了となり。ここまでの業績は概ね好調を維持し、欧米企業よりも上振れペースは良好であります。
決算発表時は、先週末の「本田技研」「ソニー」などのように、好決算後の株価を見ても、イベントトレーダーやらアルゴリズム取引やら目先の株価波乱要因は相変わらずですが、一巡すれば東京市場の優位性は再評価されて来るものと思われます。
明日の決算発表終了後には、決算を精査した機関投資家の資金も本格参戦してまいります。個別銘柄に資金が向かう業績相場が期待され、ここから1年で最もパフォーマンスの良い株高の時期を迎えます。お宝銘柄の仕込みチャンスであります。
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