米国市場では長期にわたる高金利が住宅市場にも波及して来ており、10月の新規住宅販売件数は市場予想(72万3000戸)をお大幅に下回る67万9000戸で、金利高がボディーブロウのように効いて来ております。
更に、ダラス連銀製造業景況感指数でもマイナス19.9であり、19カ月連続のマイナス圏となり、こちらも厳しい数値が並びました。
ただ、その傍ら個人消費の堅調さを示したのがブラックフライデーの98億ドル(前年比7.5%増)の売り上げと、サイバーマンデーの120億〜124億ドルの売り上げ見通しです。後払い決済(BNPL)も堅調で、後払い関連銘柄は急騰しておりました。
米国市場は目先材料難の中で、VIX指数は12ポイント台と楽観ムードが漂う水準で新たに手の出し辛い状況が続いておりますので、必然的にBNPLのように個別の材料を探しております。
東京市場も状況は米国と同じで、グロース、バリュー、のひとくくりで図る方向性はしばらく出ないと思われます。
ただ決算内容を精査した資金は個別に動き始めており、昨日も静かに株価水準を変えて来ており、新たな上昇トレンドを描く銘柄は確実に出て来ております。外国人投資家と言ってもすべてが何兆円もの運用資金で動いているのではありません。
ロングショート戦略を展開するヘッジファンドなどの運用資金はその70%が1000億円以下であるのに比べて、最大のブラックロックなどは1000兆円を超えます。
規模だけ見てもこれだけの開きがありますゆえ、欧州系ファンドがグロース銘柄の大量保有報告書に名を連ねるのも理解できます。しばらくは森より木を見る戦略でよろしいかと存じます。
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