先週の米国市場はダウ、NASDAQ、S&P500ともに上昇し3週連続高となりました。決算も終了し、目先はマクロ、ミクロともに材料難ではありますが、長期金利が4.3%台まで下落し株式市場を後押ししているようです。
長期金利の下落は雇用と景気指標全てを織り込んでおり、既に今年のFOMCでの利上げはなし、更に来年1月もなし、更に来年の3月のFOMCでは利下げの確率が30%程度に上がって来ており、必然的に米国市場も年末ラリーに期待がかかるところであります。
さて東京市場は既に今年の高値3万3772円が目と鼻の先まで来ております。この動きを牽引したのは外国人投資家であります。先々週の外国人投資家の日本株買いは1兆円を優に超えておりましたが、その9割が先物買いでした。
決算発表の真っ只中ゆえ、個別銘柄に思わぬ内容が伝わることを懸念したものと思われますが、それでも日本株は買いとの判断からの先物爆買いであります。
従って、決算が既に終わった先週の売買動向は現物市場での買いが膨らんでいるのではないでしょうか。日本企業の7、9月期の業績を牽引したのは金融・電力を除くと半導体ではなく自動車です。
10、12月期の牽引役も変わりないと思われ、車載危機は半導体を含め年末ラリーの対象と思われます。
まずは「ルネサスエレクトロニクス」が思い浮かびますが、決算の内容を考察すると更に裾野は広がります。個別銘柄へのシフトが既に動き始めているものと存じます。
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