先週の米国市場は各指標が記録的な値動きをした1週間でした。長期金利の下げ、NASDAQをはじめ市場3指数の週足の数カ月ぶりの記録的上昇、VIX指数の急落、全て今後の株高を示唆する内容に思われます。
しかしながら、ダウ、NASDAQ、S&P500はテクニカル的には日足、週足ともに際どい水準まで上昇しております。25日線、75日線、更には一目均衡表上値の抵抗帯チャレンジとなり、週足でも13週線、26週線を抜けるかの水準まで上昇しております。
決算発表も8割方終了し概ね事前予想を上回る内容が報告されており、今後速やかに好決算銘柄が継続的に買われていくか選別されるところであります。
3連休明けの東京市場も、強い米国市場を受けて先物に資金は向かいましたが、先週末に発表された個別の好決算銘柄にも資金は向かっておりましたので、市場機能は徐々に正常化に向かっていると思われます。
昨日東証マザーズ指数が廃止され、変わってグロース250指数が今後取引されます。こういう変化がその市場を刺激し転換点となるアノマリーも存在しますが、米国のラッセル2000の堅調も手伝い、久々にこの指数が日経平均の2.37%、TOPIXの1.64%を上回る4.38%の上昇となりました。
昨日申し上げました通り株高のシーズンを迎えると思われますが、ここまで牽引した自動車、半導体などは為替の恩恵は享受しております。ただ、米国の長期金利の急落から今後日米金利差は緩やかに縮小に向かうと見るのが妥当です。
「トヨタ自動車」の素晴らしい決算も為替の分を差し引くと少々景色は変わって来るのでは…。するとしばらく悪役視されていたグロース市場を中心とした小型株、冷静に見ればこの内容でここまで売られている事実に驚く銘柄が結構な数存在いたします。
探求してみては如何でしょうか。
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