米国市場では長期金利が再び4.3%台まで上昇、原油の上昇も気がかりですが、6月からの利下げ開始を既に織り込んでいる市場に対し、FRBがどのようなメッセージを発信するか注目です。先週散々日銀の金融政策に対しメディアが牽制球を投げましたが、こちらよりも米国の方が気がかりであります。
米国企業の決算発表は終了し、結局8%強の増益を確保し、2024年第1四半期予想は4.2%増、その中でITセクターの伸びは19.2%の予想となっており、更に半導体セクターは67.9%の伸びが予想されているようです。
ただ米国市場でも牽引して来たセクターが一服し、物色対象はその裾野が広がっていることも既に申し上げている通りであります。
今週は中央銀行の週でありますが、日銀のブラックアウト期間にも関わらず日経新聞が大々的に金融政策変更を先週報じておりましたが、どこからのリークでしょうか、大方財務省かと思われているようですが、それを受けた昨日の東京市場の1000円高には驚きました。
日銀の政策変更を当て込んでショート筋が結構売りを積み上げていたようですが、日経平均の上昇とともにそのショートカバーが一斉に入ったようです。更にとある情報では、先週末外資系ヘッジファンドが結構な数の日本詣でがあったようでその資金かと…。
やはり東京市場の投資環境はすこぶるいいようです。昔日本は、政治は三流、経済は一流と言われた時代があり、その言葉を思い起こしますが、いつまでも続くものではありません。
経済が頑張っている間に何とか政治も付いて来てくれることを切に望みます。
さて東京市場の1000円高は誰もが想定外だったと思いますが、恐らく想定外の資金も動いて来ているのでしょう。押し目買い目線でよろしいかと存じます。
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