先週末の米国市場はハト派のFOMCの好循環から、ダウ、S&P500は少々押し目を入れてまいりましたがNASDAQは再び高値更新となりました。引き続き株式市場は強い展開が続いております。
バフェット氏の「米国市場はカジノ的」発言や、コロナ禍以降低金利で調達した商業用不動産の資金が借り換えの時期を迎え、金利の上昇から各銀行は引当金を積まなければならない必要性から、景気は後退するなどの懸念材料も囁かれておりますが、それでも米国市場は不安の崖を上っております。
東京市場では3月11日から15日の1000円安の犯人は、信託銀行のリバランスが主因と思われておりましたが、外国人の大幅売り越しが判明いたしました。外国人は配当の二重課税の問題からの売りも出ていたと思われますが、そこをしっかり押し目買いを貫いたのが国内個人投資家であります。
その後日経平均は大きく上昇し、4万1000円乗せとなりましたが、この展開を見ればこの時期最も上手く動いたのは個人投資家であることが伺え小気味よく感じます。
デフレ脳から脱せないと揶揄される面もありましたが、その傍ら今回も上手く押し目を買った個人投資家は、今週に至っては利食い玉を出すかもしれません。日本の個人投資家は押し目買い噴き値売りを巧みに展開しているようです。
これは総論であり、個別銘柄に関しては全体の流れとは真逆な動きをする銘柄も多数ありますので、基本は森よりも木を見る戦略であり今週も変わらず臨みたいところであります。
先週の動きは日経平均に偏ったNT倍率も改善傾向が見られ、今後TOPIXの史上最高値2884ポイント奪還が注目材料と思われます。騰落レシオも130ポイントに乗せていることからも、益々個人投資家好みの個別銘柄に焦点が当たるものと思われます。
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