先週末米国では個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表され、先駆けて発表されていた消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)がともに強い数値だったことから警戒されましたが、結果は予想の範囲であり警戒は杞憂に終わりました。
更に失業保険申請件数も予想を上回り4週ぶりに悪化し、失業保険受給者総数も予想を2%強上回る報告であり、物価が落ち着き粘着性の高い雇用環境も緩み始めております。
更にニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、インフレ率は数十年来の高水準から低下していることを認めた上で、米連邦準備制度がこれ以上政策を引き締める必要はないし、年内に利下げを実施する見通しを改めて示しました。
米国市場はこれを好感し長期金利は低下しダウ、S&P500は続伸、出遅れていたNASDAQも史上最高値を更新いたしました。
米国高を好感した東京市場ですがシカゴの日経平均先物を優に超える700円高となり4万円まであと10円のところまで上昇しました。
ということで今週は早々に4万円到達でまたお祝いでしょうか。ただ日経平均が上がるといつものことですが、先週末も「東京エレクトロン」を筆頭に値嵩株3銘柄で上昇の半分を担っていたようであります。
日経平均とよく対比されるグロース市場は下落となりましたが、この市場も2月の半ばからトレンドが変わりつつあるようで、先週も3日続伸2日調整であり、1月に比べるとリズムが出て来ていると思われます。
出遅れている外国人投資家の資金の参戦などもあり、出遅れ株物色は続きますので、先週末申し上げました三つの目で選択してまいりたいと存じます。
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