昨日、米国市場では物色対象が広がり、「エヌビディア」一強に見えて内容はそうでもなく健全な循環物色と申し上げ、マネックス証券の岡元兵八郎氏が纏めた資料を掲載しましたが、S%P500はわかるけどイコールウェイトって?、S%P400との比較は?との質問が多かったので復習します。
S%P500は時価総額加重平均型の株価指数であり、時価総額の大きい銘柄にそのウェイトが集中します。現状ではマグニフィセント7と言われる銘柄でその60%弱のウェイトを占めております。
それに対してS%P500イコールウェイトというのは、S%P500を構成する500銘柄を均等にウェイトした指数であります。従ってその上昇率ではS%P500が0.47%、S%P500イコールウェイトでは1.71%ということは、率にして3倍以上マグニフィセント7と言われる銘柄以外が買われているということです。
拙い説明で申し訳ありませんが、S&P400とはS&PMidCap400と呼ばれ、米国中型株で構成されている指数であり、これもS%P500を上回る1.72%の上昇であり、こちらを参考にしても物色対象の多様化は明らかです。
米国市場の物色銘柄の裾野の広がりは東京市場にも伝播しており、昨日もここまで牽引した値嵩株ではなく、出遅れていた個別の材料株が主役であります。
今週は外国人投資家の買いが入らない月曜日は朝からほとんど売られっぱなしでしたが、火、水、木曜日はすべて午後に戻してきております。これは午後になると欧州市場が開き、欧州の外国人投資家が東京市場で買いを入れるからであります。
欧州系の外国人投資家のバリュエーションに富んだ資金が、出遅れ銘柄を漁り始めていることが窺え、彼らは中小型株の大量保有報告書によく名を連ねることからも、個別銘柄の今後の展開が非常に興味深いです。
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