米国市場は雇用統計の数字による下落というよりも、半導体(SOX)指数の大幅安から、「エヌビディア」が5%を超える下げになったことが要因のようです。
雇用統計は、雇用者数は市場予想を上回り増えましたが、失業率は悪化し前月、前々月の雇用者は下方修正と、プラスマイナスツーペイで中立要因と受け止めてよろしいかを存じます。
今週は消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)が控えており、更にFOMCへと続きますので動き辛い状況が続くと思われますが、それでも米国市場は底堅い展開であります。
週明けの東京市場は1100円を超える下落となりましたが、先週末の為替の急変を一気に織り込む形となりました。週明けは最初に東京市場が開きますので、よくこういうケースが見られます。
月曜日は外国人投資家の売買が少ないですから、どうしても先週末のシカゴの日経先物を懸念した国内投資家の売りが先行しやすい中での大幅安となりました。一気に日銀のマイナス金利解除を織り込みに来た感じです。
昨日の大幅安は早晩落ち着くと思われますが、こちらは植田日銀総裁が注目する13日の春闘の回答日を迎えます。12日の米消費者物価指数(CPI)の発表と合わせ、決め打ちは出来ませんが、為替の方向性が見えて来た以上、内需株の押し目買いで向かいたいと思われます。
東京市場に流入している外国人投資家の資金は、最近特にバリュエーションに富んでおります。証券会社の自己の買いに隠れて注文を出している資金も多くあるようです。
日経平均はさて置き、個別銘柄は三つ目を駆使し、今週半ばぐらいを押し目買いのポイントとしてまいります。
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