米国市場は29日にFRBが最重要視するPCE(個人消費支出)価格指数の2月分の数値が発表となりますが、市場予想は1月の0.2%から上振れの0.5%が見込まれ、警戒感が台頭しております。
同日にパウエル議長の講演が控えていることから、どう判断するかが注目でありますが、先だってアトランタ連銀のボスティック総裁は今年の利下げ回数を1回が妥当であるとの声明を出しており、その兼ね合いも注目であります。
ただ、29日は米国のグッド・フライデーで株式市場は休場であることと、週後半にはイースター休暇に入ります。これは復活祭として知られキリスト教徒にとって最大のお祭りであり、クリスマスよりも重要視されます。
イースターは春分の日の後、最初に迎えた満月の次の日曜日とされており、今年は3月31日でその日に向けて当然市場参加者も少なくなります。金曜日が休日ですのでPCE発表、パウエル議長の講演と、重要イベントの後最初に開くのが東京市場ということになります。
甘いも辛いも過去何回も週末の株価材料を最初に咀嚼した東京市場ですが、そこを懸念した売り物も昨日は出ていたようです。
東京市場自体も今週は年金のリバランスだけでなく、日経平均採用銘柄の入れ替えに伴う売り、TOPIXの浮動玉調整のリバランスでは持ち合い株を多く持つ企業ほど売り圧力となり、傍ら配当の再投資などもあり需給の材料が豊富であります。
調整期間である上に年度末ですから多少の波乱は付き物ですが、4月には外国人投資家には税金還付金が流入します。米国市場は過去10年間、4月は9勝1敗であり、この1敗はウクライナ戦争勃発の年だけです。
東京市場も押したら買いの方針に変更なしでよろしいかと存じます。
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