日米ともに半導体祭りの様相であります。エヌビディアは生成AIに不可欠な半導体H100の上位機種であり、省エネ機能も備えた「ブラックウェル」を公開すれば、ライバルであるインテルがエヌビディアに対抗するAI半導体「ガウディ3」を発表し、共に高額な価格にもかかわらず政府の補助金まで出るという環境であります。
日本でも昨日、マイクロソフトが4400億円の過去最高の投資額で日本にデータセンターを構築することを発表し、日本のさくらインターネットと協業するというニュースが流れました。
まさに半導体狂想曲から狂騒曲を思わせるお祭りの様相ですが、この高度な半導体を使用する生成AIは産業革命を彷彿させる、インターネット黎明期に匹敵する、ある意味それ以上かもしれない成長性を秘めており、相場的にもまだまだ調整を入れながらも伸びて行くものと思われます。
さて、東京市場ではウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが、昨年11月の1220億円に次ぐ8回目の円建て社債を発行するというニュースが流れました。
バフェット氏は「現在の米国市場はカジノ的」と発言したことが先日話題になりましたが、8度目の円資金の調達からは、現状でも東京市場の割安さはかわらないとの判断があると思われ、この市場では再びバフェット効果が期待されそうです。
その東京市場はレンジを未だ抜けきれませんが物色意欲は旺盛です。売買代金は4兆円を下回る水準ですが、昨日のマイクロソフトの日本への投資でもそうですが、材料には旺盛に資金が向かっており日柄整理の中でも然程悪い相場展開ではありません。
難を言えば、個別には飛ばすものはありますが未だグロース市場に風が吹きません。プライム、スタンダード市場の上昇のキッカケとなった東証の改革要請による上場の指針でありますが、次はグロース市場と喧伝されながらも現状に至っており、個人投資家のためにも当局の素早い対応を切に望みます。
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