米国市場では、当面の中東リスクが後退したことと、ISMの非製造業の景況感が悪化したことから、インフレを後押しするような状況とはならず、ダウ、NASDAQ、S&P500ともに再び強い展開となりつつあります。
決算発表では、マグニフィセント7で注目度が高く最初に出て来たのがテスラですが、第一四半期は売上高、利益ともに3四半期連続で市場予想を下回る内容で、人員削減を更に進めテキサス州、カリフォルニア州で6000人を削減するそうです。
株価はネガティブに反応しましたが、低価格EV、更にロボタクシーの開発を前倒しするというニュースから、株価は時間外で13%の上昇となっており、先のガイダンスを評価するいい相場展開であり、今後の決算企業にも好影響かと思われます。
昨日の東京市場は米国高を受けて終始強い展開であり、大きく売られた半導体株のショートカバーが中心でありますが、今後を占う上で大注目だったのが、「ニデック」の決算であります。
内容は増収増益でありますが、市場予想を下回り一時4%売り込まれましたが、弊社でも「今日のニデックの引け味は重要」とお客様と話していた通り、素晴らしい引けとなりました。
保守的な見通しの対しても、中国戦略の見直しで収益性を最優先とし生成AI(人工知能)関連など成長領域で生産を拡大し、コスト削減を進め大幅増益を見込むとのアナウンスを市場は前向きに捉えたようです。
今後の決算発表についても、もともと事前予想は非常にいい数字が弾き出されておりますが、25年3月期のガイダンスに一抹の不安がありました。この皮きりの「ニデック」は非常に良い痕跡を残したのではないでしょうか。
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