昨日、株は上がるものというタイトルで米国生活の長い高校時代の後輩の話をさせていただきましたが、その翌日に早速500円安と日経平均は3日続落で応えてくれました。
お客様からは「あれは米国の話だよね」とご意見をいただきましたが、それは今までの話であり、これからはデフレ脱却が近づく日本でもこれが株式市場の常識としなければなりません。
米国はその資産効果でしょうが金利を既に11回も上げているのに、個人消費は衰えません。筆者の後輩ではありませんが、資産が4、5倍になっていれば普段よりもちょっと贅沢なものでも買っちゃおかなとなりますもの。
日本でもそういう資産効果を切に望みますが、昨日の東京市場はイラン、イスラエルの問題、更には午後になりオランダの半導体大手ASMLの予想に届かない決算が伝えられ、半導体銘柄を中心に下落し日経平均は500円安と3日続落となりました。
ASMLの株価は夜間取引で一時10%を超える下落となり、今まで東京市場を牽引して来た半導体値嵩株にも売り物が集まりました。値嵩株は日経平均寄与度が高いのでこういう時には負のスパイラルになりがちです。
また、イスラエルは率直に言うと、イランとは直接戦禍を交えないと思われます。ただ静止を促す米国の顔を立て、直接イランに攻撃はせずとも念願のハマス殲滅のためのラファ侵攻はあると思います。
言うなればこれが後ろ盾となっている米国との駆け引きであり、再びイスラエル、ハマスの局地戦であれば原油価格の高騰も限定的であり、米国のインフレを後押しすることもないと思われます。
またASMLの決算も第一四半期売り上げ市場予想54億ユーロのところ52.9億ユーロで自社株買いも増配も行っております。2%の誤差かと思われますが…。
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