FRBの最も需要視している個人消費支出(PCE)価格指数は2.8%上昇で予想と一致しました。コア指数は総合指数よりも基調的なインフレをより的確にできるとされておりますが、こちらも予想値0.3%と一致しました。
もともとの予想値は結構高めに想定されておりましたので、発表された数値では米インフレが警戒したほど悪化していないとの受け止め方が多く、株式市場は休場ですが、開いている為替市場ではひとまずは円買い、ドル売りで反応しているようです。
PCEの発表を受けたパウエル議長の会見は、焦点となっている利下げに時期について「急ぐ必要はない」と述べ、米経済は好調に推移しており、下支えが必要な状況ではないと付け加えました。
マーケットフレンドリーな内容ですね、利下げ時期が少々後ずれの可能性を示唆するものの、経済は好調でありますが過熱している訳ではないとの印象を発しており、巧みな戦略を感じます。
一連の発表を受けて東京市場が最初に開きます。海外の週末のイベント通過からは常にこのパターンですが、今回はあまり下を懸念することはないかと存じます。
PCEの内容もパウエル議長の会見も想定通りですので、東京市場での押し目買い資金の厚みから考えれば全く懸念材料ではないと思われます。
先週米国CNBCの調査で、米国投資家に最も投資したい国はどこかの問に40%の投資家が日本と答えました。2位の欧州で26%、米国は20%だったそうで、各調査機関もこれ程の数字は見たことがないとしております。
また、世界最大の運用会社ブラックロックでは7段階の格付けで日本は例年5、6を這っておりましたが、今回実に2にまで格上げです。日本の変化に世界の資金が向かっていることが裏付けられました。
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