米国では昨日もJOLTSの雇用動態調査で小幅ながらも強い数値が報告され、FRBの利下げ回数にも流動的な意見が目立つようになっており長期金利は高止りであります。またマグ7のテスラの1、3月期の納入台数も市場予想44万台を大幅に下回る38万台で、4年ぶりのマイナス幅となり株式市場の足を引っ張りました。
週末の雇用統計までパウエル議長含め、複数のFRB高官による発言が控えておりますが、データ重視からどういう連係プレーで市場と対話して行くのか興味深いところであります。
さて、現状買い方不在の東京市場は昨日米国安を素直に反応、寄り付き早い段階から十把一絡げ600円安まで売られましたが、前引けあたりからは個別銘柄には押し目買いから下げ渋りの展開でありました。
大引けは387円安と戻しきれませんでしたが、その日経平均の値幅の半分以上を「ファストリ」と「任天堂」2銘柄で下げており、値上がり値下がり銘柄数はほとんど変わらずの状況でした。
金融機関の年度初めの益出し売りも、昨日の個別銘柄の戻しを見ると既に峠を越したと思われ、さりとて週末の雇用統計を控えておりますので、本日も太い資金の大きなポジションは望めませんが、昨日同様ピンポイントで個別銘柄には押し目買いが入るものと思われます。
昨年から買い越している需給の中核、外国人投資家の買い越し額は2013年のアベノミクス相場の半分にも届いておりません。税金が還付される来週あたりからが本格的出動の時期かと思われ、今週はその値固めかと思われます。
大相場の多少の日柄整理は揺れることなく、引き付けて虫の目・鳥の目・魚の目で個別銘柄の押し目買いで臨んでいただきたいと存じます。
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