米国市場はジャクソンホール会合を前にミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が0.25%の利下げに言及、市場では既に0.5%、更には075%まで見通す専門家も現れております。今回のインフレに対し判断の遅れを露呈したFRBが二度と同じ過ちを犯さないためのアドバルーンと思われますが、そこまでの意見が出ているのも事実です。
従って、実際のジャクソンホールでのパウエル議長の会見を市場がどう織り込むか、内容よりもそちらが気になります。それでも米国市場のダイナミズム、強い展開が続いております。
東京市場は為替を横目で見ながらの展開で乱高下が続いております。米国の雇用統計の減額修正が出されるとの噂から、急に円高が進み更に株安に繋がり、極めて未だ不安定な展開であります。
今週末の日銀の植田総裁が、衆院財務金融委員会と参院財政金融委員会の理事会で、株価乱高下や金融政策を巡る閉会中審査に参考人として出席を要請されております。
おかしな話で、政治家の先生方の圧力で植田総裁は利上げを決めたのであり、その結果株価が乱高下したからその背景を説明しろとは開いた口が塞がりません。そんな会合に出席するぐらいなら、日本経済のためにも世界の中銀総裁が集まるジャクソンホールに行くべきと思うのは筆者だけではないと思われますが…。
その自民党の偉い先生方は総裁選で忙しいので、「株安は僕のせいじゃないよ」とのスタンスで質問するのでしょうか、既に内容は想像できますが。
さて、全体論は歯痒い内容ですが、個別銘柄は循環を交え資金は中小型株に向かっております。売買代金ではセーリングクライマックス時は日々8兆円に届くかの量でしたが、現状はせいぜい4兆円、必然的に個別株に向かいますが、値がり上位銘柄の後追いは注意してください。値動きだけでなく、内容をしっかり把握できれば辛抱も金です。
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