米国では注目の消費者物価指数(CPI)が発表され、コア指数は4カ月連続で鈍化し、一昨日の生産者物価指数(PPI)の弱い数字とともに、FRBによる9月利下げの根拠となる結果となりました。
消費者物価指数(CPI)の数字自体は殆どが弱い予想の範囲内であり、その意味では全くサプライズの無い内容であったと思われます。
それでも感覚としては鈍化するインフレも騒ぐほど大きく下落している訳でもなく、程よくインフレは沈静化している構図であり、これが極端に落ち込んでいるとそれはそれで景気後退に対する懸念も拡大してしまうので、許容できるいい数値であったと思われます。
更に昨日、小売売上高は堅調な内容、新規失業保険申請件数の改善も伝わり、緩やかなインフレ鈍化とソフトランディングの期待が高まり、米国市場にとっては好ましい環境となりつつあるようです。
東京市場は昨日4、6月期のGDPの発表があり、年率換算で3.1%と2期ぶりにプラスに転じ、更に個人消費は前四半期に比べて1.0%の伸び率となり5期ぶりにプラスに転じました。
注目では、物価高もありますが名目GDPで年率7.4%のプラスとなり、金額では607兆円となり、初めて600兆円を超えてことにも市場は好感したようです。
さて東京市場の値動きはTOB、MBOなども盛んに発表され、今後もまだまだ存在する親子上場にも市場の厳しい目が向きますので折に触れ出て来る材料でありますが、内外問わずファンド系資金も狙って来る材料であります。
急落後の戻り相場でも、決算発表に絡んでいち早く戻るものとそうでないものがありますが、それほど気になさることもないかと思われます。買いの根拠が変わらなければ、今日の明日と動くこともありません。地に足を付けてまいりましょう。
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