東京市場は相変わらず乱高下極まりない展開を続けておりますが、波乱の主因である円キャリー取引は一段落したようです。投機筋のポジションも減ること現状では既に1万枚の残ということは既に95%解消であります。
日銀は既に0.25%の利上げに進み、米国では今週の消費者物価指数(CPI)と小売売上高の発表を控えておりますが、現状では若干の強めの予想はあるものの、ほとんど変わらずのコンセンサスであり、全体利下げ方向に変化はないようです。
現状では逆にFRBの利下げ決断は遅れていることが大きなミスであり、物価上昇を一時的との判断ミスを犯した2年前と、再び同じミスを既に犯しているとの評価も存在するくらいですから、為替の波乱も落ち着いたと見てよろしいかと思われます。
米国市場は明日の消費者物価指数(CPI)の発表まで動けないと思われますが、東京市場はいち早く今回の下げの半値戻しを達成してまいりました。
7月11日の「宵の明星」から三空叩き込み、更に「植田ショック」から更に窓を開けて暴落、昨日は3万5000円台後半の窓埋めの戻りを演じてまいり、次の目標は最初の窓である3万8000円手前の水準と思われます。
ただ、ここから先は少々戻りも骨であると考えるのはセオリーではないでしょうか。3万8000円以下はセイリングクライマックスとなり大商いで整理はされており売り物も薄いですが、その先は戻り売りの壁は少々高いかと思われます。
あくまでも全体論でありますが、昨日も申し上げました通りこの下げに対し個別銘柄には買い向かう資金は結構出ております。常に強者はおり、決算に絡み材料含みの銘柄には昨日も確実に上値追いの資金は動いております。
総論は戻りを試すものの、核論では上値を買い進まれる銘柄が多数輩出されており、昨日のストップ高は30銘柄を数えました。しばらくこの流れが続きますので、増収増益プラス企業変身にスポットを当ててみてはいかがでしょうか。
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