注目の米雇用統計のサムライズは東京市場を直撃しました。日経平均は一時885円安まで売られ、引けでは716円安と相変わらずの高ボラティリティーな展開が続いております。
今回の雇用統計は確かに25.6万人増と利下げが吹っ飛びそうな数値に思われますが、詳細は非製造業が中心で、トランプ次期大統領のアメリカファーストの志向する製造業があまり芳しくありません。この辺の数値がトランプ次期大統領にどう映るか注目です。
今週はFRBの専管事項のもう1つである物価に対する指標の発表が続きますが、あまり大きな変化は見られそうにありません。従って米国市場でもマクロ指標一段落から、ミクロの個別企業決算に目が向かうと思われます。
これは東京市場でも同じことであり、昨日の日経平均はあれだけの大幅安の中でも、弊社のお客様は「なんか800円も安いと思えないね」との感想を仰っておられましたが、個別銘柄が結構頑張っているからであります。
値下がり銘柄1344、値上がり銘柄262、では全面安に見えますが、昨日も申し上げました通り東京市場の真骨頂、弊社のお客様も関わっておられるのでズラズラと銘柄は挙げませんが、個別には結構楽しい相場展開です。
ただ、全体的にも目先かなりいい水準まで叩いたと思われます。騰落レシオでは昨年8月の暴落時に3日で20ポイント下落し77で底打ちしましたが、今回も先週の9日から3日間でほぼ20ポイント下落し昨日は82ポイント、まあ、いいところまで来たのではないでしょうか。
引き続き吠えるトランプ次期大統領を恐れながら就任式を迎えますが、消去法からも東京市場が更に突っ込むとは思えませんので、引き続き個別銘柄でよろしいかと存じます。高ボラティリティー相場は覚悟の上、トレンドに上手く乗ってまいりましょう。
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