米ブルームバーグによると、中国の新興AI開発企業「ディープシーク」を巡り、その関係者が対話型AIサービス「チャットGPT」を開発したオープンAIから、データを不正に入手した可能性があると報じました。オープンAIと、提携するマイクロソフトが調査に着手したとしております。
更に、米ホワイトハウスのレビット報道官は、ディープシークのAIアプリが国家安全保障に与える影響について、国家安全保障会議(NSC)が精査していることを明らかにしました。
加えて、ホワイトハウスのAI・暗号資産責任者のデービット・サックス氏は、知的財産の窃盗が関係している可能性があるとの見解を示し、ぞろぞろと突っ込みどころが出てまいりました。
筆者はAIの専門家ではありませんが、米国の精鋭部隊である最先端のテック企業が兆円単位の開発投資を押し進めしのぎを削っている世界で、然程の歴史もなく、10分の1という低コストで開発したこのディープシークの去就はどうも俄かに信用できないと考えております。
一部にはエヌビディアの高性能でない半導体H800を組み合わせ出来たとの話も伝わっております。新しい技術は、インターネット黎明期でもそうですが怪しいと思われるようなものが出ては消えを繰り返し発展して行くものなので、このAIに関してもその類なのかもしれません。
ただオープンAIとマイクロソフトの調査に対し、仮にそうだとしてもディープシークがあっさりと認める訳もなく、やったやらないの泥試合の様相も想定できますので、関連銘柄には方向感が出にくくなりますので注意が必要かと思われます。
昨日も明らかに売られた半導体株の戻りの悪さが露呈しており、当面は内需関連の個別の材料株に焦点を絞る戦略でよろしいかと存じます。
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