米国では昨日伝わった中国のスタートアップによる低コストのAIモデルの人気が急速に高まっているとのニュースから、AIでの米テック企業の主導権に懸念が広がり、「ディープシーク」ショックさながらの下落となりました。
「エヌビディア」は18%を超える下げとなり、1日で時価総額が90兆円吹き飛び、ちなみにこの規模は日本で1番時価総額の大きい「トヨタ自動車」2社分以上の規模であり、その桁違いに驚きを隠せません。
半導体(SOX)指数も実に9.15%の急落で3ヶ月の上昇を一気に吐き出した格好となりました。昨日も申しましたが、その内容については中国の情報なので鵜呑みに出来ないとの専門家もおりましたが、トランプ大統領のポジティブは発言も伝わり、ネガティブサプライズを食らったマーケットも少々頭を冷やして来るものと思われます。
異議を唱える運用担当者も多く、バーンスタインのステーシー・ラスゴン氏は「ディープシークが500万ドルでオープンAI と同等の成果を達成で出来たはずがない」と指摘、TDカウエンのジョシュア・ブチャルター氏は「突然のディープシークに投資家たちはまず行動し、後から疑問を持つ」と記し、これが本質ではないでしょうか。
東京市場も半導体関連は土砂降りとなりましたが、ディスコを中心に主力半導体値嵩株3銘柄で日経平均の8割ほどを下落させておりました。
その傍ら、個別銘柄の動きはそう悪くないようで、一昨日は日経平均366円安で値上がりが1280銘柄、値下がりは324銘柄、昨日は548円安も値上がり1093銘柄で値下がり512銘柄です。
値嵩株を中心に売られる銘柄の値幅は大きいのですが、個別銘柄には物色資金が向かっており、新安値銘柄9銘柄に対し、新高値銘柄が60銘柄強出ているのも特徴的であります。日経平均は参考程度に個別銘柄を精査し集中しましょう。分からなければご相談ください。
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