米国トランプ大統領の就任式から1週間が経過しました。就任前はアメリカファーストから外へ向けて散々吠えており、カナダ、メキシコには25%、中国には60%の関税をかける、グリーンランドとパナマ運河は米国が管理するなど相当強行でしたが、さて就任後の1週間はというと皆様にはどう映りましたでしょうか。
アメリカに投資を呼び込みたいとのスタンスは何も変わっておりませんで、ソフトバンクグループの5000憶ドルAI投資にご満悦なのも理解できますが、強行関税に関しては中国に10%、カナダ、メキシコは調査開始、少々拍子抜けの様相さえ感じます。
更に世界経済年次フォーラム(ダボス会議)ではOPECに原油価格の引き下げを要請し、世界的なインフレの低下促し、中国には公平な貿易を要請、ロシアとは非核化の話し合いに前向き、欧州のテック規制にも、防衛費増にも言及、極めて真っ当なことを述べておりました。
トランプ政権一期目は人材も付け焼刃的でしたが、周到に準備された第二期目はこれまでのところ、「トランプ氏は何を言い出すか全くわからない」との事前の評判とは大分異なる、良い方に誤算だったのではないか思われます。更なる強い米国経済が実現されれば、日本経済にとってマイナスの訳がありません。
市場は不明なものに恐怖を覚えます。トランプ大統領の政策が徐々に表面化し、国内では日銀の金融政策も決まったことからマクロは晴れたと存じます。これからの決算発表が楽しみな時間帯となります。
ただ一つ国内の不安要因は石破総理であります。施政方針演説で掲げた 「楽しい日本」を目指すとは?あまりにも抽象的で稚拙ではないかと第一印象から思いましたが、早速多方面から批判の嵐です。
楽しいどころか物価高騰からも国民負担は増すばかり、外交では未だにトランプ大統領との接点も持てない、その上小学生の標語のようなキャッチフレーズでは…?日本の国策が見えない以上、引き続きアメリカファーストでの銘柄選択を追求しましょう!
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