米国では堅調な経済指標が続きます。先日のISMの製造業の総合指数も50を割れているとはいえ、昨年4月以来の高い伸びを示し、昨日は非製造業の総合指数が2年ぶりの高水準であり、更に雇用統計の前哨戦のJOLTSの求人件数が予想外に増加しました。
当然FRBによる利下げペースが緩慢になるとの見方から米長期金利は4.7%台を覗いており、米株式市場の重しとなったようです。昨日新製品を発表し新高値まで買われた「エヌビディア」も6%強の急落となり、ダウ以上にNASDAQ、S&P500は売られておりました。
為替もドル高円安に傾いておりますが、これは日米の金利差以上に、トランプ次期大統領の標的になってしまっているカナダドルの弱さがクロス円の弱さに通じ158円台まで進んでいるものと推察されます。
やはり大統領就任式を前にトランプ次期大統領は吠えまくっており、米国市場でも大きな流れは難しいかと思われます。ただ大統領就任と同時に取り組むのはまずは移民問題、更には減税関係かと思われ、通商問題は少々ずれ込むかと存じます。
東京市場ですが、「エヌビディア」の急落のわりには半導体株は頑張っておりました。特に「ディスコ」「東京エレク」の戻り高値、「アドバンテスト」の新高値は良い傾向ですね。更に「ラピダス」と「ブロードコム」の協業といういいニュースも伝わって来ました。
ただこの分野は米国との絡みが非常に強く広いので、やはりトランプ氏の言動が気になるところですが、半導体株の復活が始まると全体への好影響が見込まれますね。全体の上放れも期待できそうですが…。
日経平均ベースでも、チャート的に下値を切り上げるとともにモメンタムも上昇して来ている形状がいいと思われ、週足ベースでも日柄十分であり下値の抵抗帯タッチからの上抜けを期待したいところであります。
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