米国では日本との合意に続き、EUとの関税交渉でも15%で決着、更に日本と同じようにEUが6000億ドルの対米投資を約束し、米国のエネルギーや防衛装備品の購入に7500憶ドル充てることで合意したようです。
関税交渉がトランプ大統領のペースで着実に進んでいることを好感し、米国株式市場は高値圏で推移しております。一部割高との指摘もありますが、既に発表された決算では80%以上の企業が予想以上の内容で着地しております。
あとは関税交渉の本丸、対中国を残すところとなりましたが、28日からスウェーデンで行う貿易協議で、関税の一時停止期間を双方3カ月延長する見通しだというニュースが流れましたが、こちらはレアアースもあり難敵かと…。
東京市場は先週のお祭り騒ぎは鳴りをひそめ、昨日先週木曜日に空けた窓を埋めて来ましたが、日本でも今週から決算発表が始まりましたが良い決算には資金が向かい、悪い決算では資金が逃げる分かり易い展開です。
4、6月期は関税が25%から15%に決定しましたので、各企業ともに不透明な通期予想に対し大分予想が立てやすくなったのではないでしょうか。進捗率を見る上でも重要な決算発表となります。
尚、昨日日本の80兆円投資に対し、米国の法律に詳しい業界の知人に聞いたところ、契約ではなく議会も通していないので日本がお金を出す事に変わりはないと思われますが、極めて政治的な合意のようです。
契約社会である米国ではてっきり契約書が存在すると早合点しまい申し訳ございません。更に非公開な部分が多いので、今後この「80兆円投資」の実行状況、あれば契約文書、審査プロセスの透明化などが今後の焦点となるようです。
東京市場は決算ラリーですが、25%を覚悟していたところ15%に落ち着けば、経営者マインドも変わって来ると思われます。通期予想には重要な決算であります。
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