米国市場に加えて欧州市場も強い展開が続いております。米国ダウ、S&P500は新高値圏で推移、マグニフィセント7の比重が大きいNASDAQでも高値まで3%弱、小型株の指標であるラッセル2000ではあと1%で新高値であります。
金融政策が緩和に転換していることと中国での景気刺激策が奏功し、欧州市場でもドイツ、スペイン、ベルギーなどが新高値、フランス、英国なども高値圏で堅調に推移しております。
先週の金曜日にシカゴの日経平均先物が2400円安しましたが、一切関知せずの海外マーケットに、東京市場を主戦場としている国内資金には、少々疎外感を感じざるを得ません。
東京市場は基本的に世界の景気敏感市場とされておりますので、若干タイムラグはありますが、今回は完全に高市ラリーの巻き戻しと捉えております。
海外のファンドマネジャーは先週の石破新総裁誕生に対し、Who is ishiba?(石破って誰?)が第一声だと伝わっております。従って政策的なものが分からず、では総裁選前にどんな発言をしていたか、それが「増税、金利の上げ」、などが並び先物安、昨日の東京安に繋がりました。
分からないものにはマーケットは臆病になる典型であります。ただ、新総裁決定後やたらとメディアに登場し政策を述べる石破新総裁ですが、そこにはマーケットに対するタカ派色はトーンダウン、或いは政策変更とも思えある変わりようです。
しかも日経平均2万7000円から4万2000円まで上昇した、岸田政権の経済政策を踏襲するとの公言も付いてまいりました。株安では政権が持たないことを石破新総裁も理解してのことと思われます。
衆院解散総選挙の日程も決まりました。昨日申し上げた2016年の米大統領選を回顧し、まずは今週の押し目は第一弾の買いと判断いたします。
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