さすがに自民党大敗後の三連騰で先週の安値から1500円上昇し、解散した10月9日の水準まで既に戻してしまいました。昨今いただく投資家からのお電話では「○○先生の言葉に沿って売ったのがドン安値だった、○○アナリストの言葉を信じて失敗した」などという、後悔の言葉をいただきます。
弊社でも決して売ってはいませんですが、積極的に買えたかというと全くそうではありません。確かに当欄では「噂で売って事実で買い」と申し上げその通りとなりましたが、確率は五分五分、マーケット関係者としての希望的観測も含まれておりました。
2000万円問題語が追い打ちをかけましたので、自民党下野も視界に入って来ておりましたゆえ致し方ないところであります。一つハードルを越えてあく抜けして来たと考えればよろしいかと存じます。
今後法案の成立には今まで以上に審議時間もかかるので、スピード感の減速は否めませんが、まるっきり悪いことばかりではありません。
各政策ではキャスティング・ボードを握る国民民主党の政策を無視することはできませんで、更に維新との協議でも自民党が譲る姿勢を見せなければ予算も成立しません。
立憲民主党の政策はゼロ成長を政策で謳っている以上、全く協議の席にも座れませんが、立憲民主党は小沢氏主導で政策を下しても、いわば何でもかんでも政権奪取が目的のようなのであまり協議の余地はないかと存じます。
国民、維新はともに財政出動を多用しますので、かえってマーケットには追い風となりますし、両党とも来年の参院選がありますので、容易に党の方針を譲ることもないでしょう。怪我の功名でしょうが、マーケットには返っていい環境になりつつあるようです。
さてテクニカルのことを昨日触れましたが、日足ベースでも週足ベースでも買い方有利の展開になりつつあります。変わらず米国市場の強さも継続で、東京市場では決算に素直に付いて行く相場展開でよろしいかと…。
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