中国政府による大胆な景気対策により上海、香港などの株式市場が上昇しております。2023年5月以来の高値となり、1年4ヵ月に及ぶ下落を僅か5日で埋めるほどの急騰ぶりです。
これで中国経済が持ち直すかは定かでありませんが、中国だけでなく欧州、米国でも株式市場は恩恵を享受しているようです。本来であれば中国が最大の貿易相手国である日本には更に恩恵があるところでありますが、石破ショック後、この政権の政策の方向性が今一つはっきりせず迷走しております。
石破総理が誕生しましたが、総裁選前のご自身の主張とはずいぶん変わっているというのが国民の総意のように思われます。別に政治に興味のない我が家人でさえ「石破さんってもっと信念のある人だと思った」と申しておりました。
政治家の選挙前の公約は破られるものが日常とまでは申しませんが、言葉尻を変えたりして逃げる場面は何回も見ております。まあ、石破さんの場合これまで与党内野党と言われ非主流派で来られましたので、その辺りを固めるブレーンに乏しいとは思います。
与野党の党首による論戦もないままに解散総選挙が決まり、随分早いとの印象ですが、選挙期間中如何に裏金問題、石破政権の政策、外交などを丁寧に説明していく以外この政権を判断する材料がありません。
外人投資家も第一声がWho is Ishiba?ですから、まずは同盟国日本の新しい総理大臣の政策、去就、取り巻きの顔ぶれ等を吟味して来ると思われますが、既にマーケットが嫌がる増税、緊縮などのネガティブな顔は無くなっております。
従って、目先の石破ショックは底入れと判断してよろしいかと存じます。まずは分かり易く地方創生、防衛などはテーマでありますが、高市ラリーで買われた半導体、サイバーセキュリティ関連などが石破総裁誕生で売られましたが、別段高市銘柄でもないので循環物色で買われてまいります。
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