マクロ材料が一巡している米国市場では、今週から個別企業の決算が本格化しており金融機関大手から始まっておりますが、まずはゴールドマン・サックス、モルガンスタンレー、投資銀行部門の好調、M&A案件の増加などから好決算が伝えられており、出足好調のようです。
米国でもこの7、9月期はもともと数字の伸びが悪いことが多いのですが、今回は4%ほどの増益と予想されております。ただ、ここへ来てのアナリスト予想は更にその水準から5%位の増額が試算されており、期待値は高まっております。
日本と同じように選挙を控えており、直近の情勢はややトランプ氏の巻き返しがあるようですが、どちらに転んでも強烈な財政出動が控えており株式市場にはポジティブ材料であり、後は銘柄感の勝負かと思われます。
同じ選挙を控える東京市場は、新政権としては史上最低支持率で始まった石破政権ですが、更にその支持率を下げて20%台に落ち込んだとの報道があり、懸念が広がったものと思われます。
オランダ半導体大手「ASML」の予想以下の決算で、日米ともに半導体株が売られましたが、既に米国市場では反発、更にザラ場中台湾「TSMC」の史上最高決算が伝わっても反発しない東京市場を見ると、この政治の不透明感が要因かと思われます。
自民党の公認を得られず、無所属での立候補となった東京24区の萩生田光一氏の応援に、安倍元首相の奥様の昭恵夫人が駆け付けましたが、そこ語られたのは「安倍元首相が自民党に首相にしてはいけない人間が2人いる、それは石破氏と河野氏である」と語っていたと披露したそうです。
更に、そこに石破氏と最後まで総裁選を戦った高市氏も応援に参加したそうで、無所属候補の応援とはいえ露骨すぎると思います。これを聞いてこの選挙戦の厳しさを思い知りましたが、世論はまだ来週までは流動的かと思われます。
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