原油価格が続落しております。イスラエルはハマスとの1年に及ぶ戦争の末、更に戦線を拡大しヒズボラとの戦闘、その背後のいるイランをも標的としたことで78ドル台まで上昇しましたが、イスラエル、イラン両国の戦闘は限定的でありイスラエルの攻撃も核、原油施設は避けられたことで現状67ドル台まで下落しております。
大統領選を控える米国の説得も奏功しましたが、米国経済の好調さから原油高インフレ再燃が懸念されましたが、杞憂に終わり米国市場も好感しているようです。
決算ではマグニフィセント7を迎え、雇用でも重要指標が控えておりますが、決算に対する期待と、金融政策に対する信頼感から、米国経済はソフトランディングが期待される展開になっております。
注目の大統領選挙でも現状トランプ氏有利が伝わりますが、株式市場にとっては最近ハリス氏の増税案がチラつくことと、予備選を戦っていないことが突破力ではマイナス点となり、市場関係者の間でもトランプ氏に傾いているようです。
かたや選挙後の東京市場は、国民民主党の玉木雄一郎代表がキーパーソンに浮上、与野党からの秋波を受けております。玉木氏はどちらにも迎合せずパーシャル連合で法案ごとに協議に応じるとしており、株式市場では分かり易く国民民主党の政策に沿って資金は動いているようです。
過半数割れから石破氏の足元が揺らぐとして一昨日大きく売られた防衛関連も、国民民主が防衛に前向きと伝わると、昨日はそっくり埋める上昇となりました。国民民主の政策は財政出動を伴うものが多いので、株式市場としては大歓迎かと存じます。
チャートを見れば東京市場は大きな三角持ち合い形成中であります。目先は11日続いた陰線の後の先週金曜日が底となりクニカル的には収束して来ており、大統領選後の何所かで拡散して来ると思われます。年末高に向けて決算を吟味し、個別銘柄を仕込んでいいタイミングと存じます。
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