昨日当欄でPER13倍を売りますか?との題をつけましたが、昨日のうちに12倍台まで下落しました。既に朝方からほとんどの銘柄が売り気配のパニックで始まり、だいたい寄り付き前後が安値となり引けにかけて陽線で終えた銘柄がほとんどでした。
だからと言って底入れを断言するわけではありませんが、日経平均のPERは12倍、TOPIXに至っては10倍台というバリュエーションは、買い場は探しても売って利益を狙うという水準ではないと思われます。
関税に関しては、米国での貿易赤字で上位五択に名を連ねるベトナムが早速米国からの輸入関税ゼロを提案しました。トランプ大統領は早速自らの関税政策が奏功したとアピールしておりましたが、日本の石破総理との会談も早々に行われる可能性が高いのではないでしょうか。
米国の株価の下げも目先はやむなしとしておりますが、ビジネスマンである大統領があまりにも急激な株価の下げを現実に突きつけられ、本音としては容認できないのではないかと推測します。
従って、株式市場の予想外の急落スピードを考えると、各国との交渉も早めに取り付け早めに成果をアピールしたいのではないかと思われます。
かたや日本の立場としては石破総理がトランプ関税24%というカードは切られましたので、そこに総理曰くパッケージを組んで交渉するとしておりましたが、内閣支持率が就任後最低の30.4%、不支持が63.0%と初めて60%を超えた現状では起死回生のまたとないチャンスとも捉えられます。
是非石破総理には国益のため、ご自身のためにも頑張っていただきたいと思います。材料としての関税発動の相当数を市場は織り込み、更に直接間接を問わず経済への影響が浮上するのは少々先かと思われ、目先は追証等による需給問題です。
不透明ではありますが、目線を先に転ずれば少なくとも買い場探しでよろしいか…。
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