米国市場は半導体H20の対中輸出制限により、エヌビディアが第一四半期に55億ドル(日本円で約7000億円)の減損費用を形状するとの報道、並びにパウエル議長の利下げに消極的な発言も重なり、ハイテク銘柄の多いNASDAQを中心に安い展開が続いております。
米国市場は、既に25日線までの戻りを入れておりましたので一服する場面は想定内ですが、ビッグテックを中心とした半導体株の下げ幅の大きさは少々気になります。
米国では既に金融機関の決算発表が始まっておりますが、概ね好調です。トランプ関税により先の見通しが立て辛いのは日米ともに一緒ですが現状までの内容は悪くはないようです。
米国安を受けた東京市場、は先行して下げていたことと赤沢大臣とトランプ大統領の笑顔のツーショットが伝わり、為替の話は出なかったとの一報が伝わったことと、相互関税の緩和的措置が取られるのではないかとの思惑から、昨日は意外高の展開でありました。
また、ザラ場中発表されたTSMCの決算は予想を上回る決算となり、東京市場の追い風となりました。半導体関連も派手さはないものそれなりの戻りをトライしておりました。昨日は引け後にディスコの決算が予想を上回る数値で着地しておりましたが、26年3月期の業績見通しの開示はありませんでした。
今後日本企業の決算発表は続きますが、トランプ関税は税率すら決まってないことから、今回のように輸出企業は決算予想未開示ということも多々あるかと思われますが、それでも投資家目線で言えば会社側の予想は拠り所でありますので、開示に努力していただきたいと存じます。
徐々に打たれ強くなった東京市場ですが、引き続き中小型内需株に焦点を絞った戦略でよろしいかと…。
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