トランプ大統領が「非関税障壁による不正」と記した投稿で日本を名指しし、問題点を上げておりましたが、問題点というよりもイチャモンのレベルであります。日本の自動車の安全テストはボーリングの球をボンネットに落とし凹んだら失格であり、戦車でもなければ合格しないと不満を漏らしておりました。
全くナンセンスであり、日本は国土交通省の「保安基準」に基づいて評価します。衝突安全試験、歩行者保護試験、対貫通性試験、材料や構造の耐衝撃試験がそれで、フロントガラスや天井パネルの強度を計るテストはありますがボーリングの球は落としません。
トランプ大統領はコメの700%を筆頭に万事がこの有様で、各国の事情をそこまで理解していないのが実情のようです。自ら出している関税にも思慮深く理解しているかも怪しいもので、ここまでの二転三転の変わり身を見れば一目瞭然です。
そうは言っても自他ともに認める世界一の大国のトップですので、その政策を決定付ける一挙手一投足は気がかりですが、昨日全米700ヶ所で反トランプのデモが起こっている現状からは、必ずしも政策が米国民のためにはなっていないようです。
米中の消耗戦ともいうべき関税のかけ合いは、少々時間はかかると思われますが以前申し上げました通りテーブルの上では殴り合いのファイトも、テーブルの下では握手までは行かなくとも、落としどころを窺う時間帯が見えて来たかと思われます。
昨日の東京市場は、日本の加藤財務大臣とベッセント財務長官の会談を控えており、そこで為替が議題に上るとの思惑から140円台まで円高が進み、自動車株などの輸出関連の重しになりましたが、昨年9月の140円割れを目前にしたわりには打たれ強いという印象でした。
需給関係で4月の第2週で5200億円の信用残の整理をし、昨年の令和のブラックマンデーに次ぐ大きさとなり、コロナショック時の4000億円をも凌駕しました。材料に優先するのが需給、信用残の減少と今までの株価チャートを合わせると見えて来るものがあります。需給の改善で個別銘柄へのフットワークは良くなります。
弊社へのお問い合わせは、お気軽に03-3868-2801までどうぞ。