非日常を巻き起こしたウクライナ情勢は日々最大の関心事であり、直近では焦りを隠せないロシアのプーチン大統領が首都キエフへの攻撃をよりエスカレートさせており、軍事施設どころか平気で民間施設も攻撃しております。
しかもその威力があまりに大きく非人道的であることから、ジュネーブ条約で禁止されている殺傷力の高いクラスター爆弾、気化爆弾も使用されているようで、このことからもロシアの精密兵器で軍需施設のみをピンポイントで狂うことなく攻撃しているというのが詭弁であることは明白です。
クラスター爆弾も気化爆弾も周辺一帯を広範囲に殺傷する兵器であり、この爆弾を使って正確なピンポイント攻撃などあり得ません。既に常軌を逸しているプーチン大統領ですが、当初ドネツク州、ルガンスク州の親ロシア民族を守るための平和維持が目的であったはずが、今では東のハリコフ、西のリビウ、首都のキエフとやたらと攻撃範囲を広げております。
西側陣営が軍事的オプションを取れないことを逆手に全くのやりたい放題ですが、さすがにロシア国内での反戦ムードの高まり、大義の無いロシア兵の士気の低下、更に予想外の大きさとなった経済的制裁の影響から、今までプーチン大統領を支え、チェチェン紛争やアフガン紛争でも一切異を唱えなかった特権階級であり財閥系の大金持ちらが反旗の旗を上げ始めております。
一般市民の抗議活動は取り締まり拘束すればいいと考えているのでしょうが、プーチン大統領の金庫番ともいえるこの最重要の側近の反旗には多少耳を傾けるのか?週末からの北京パラリンピックが迫る中聖火リレーは既にスタートしております。平和の祭典開催時の習近平国家主席の顔にも泥を塗るのかここは注目点であります。
さて東京市場、1部市場では資源高から海運、金属、石油以外は全滅、25日線にあっさり打ち返された日経平均とTOPIXに比べ、昨日も下落に中でもJASDAQ、東証マザーズの個別銘柄は大健闘と言っていいでしょう。昨年までの動きとは全く正反対であります。
昨日、一昨日と当欄でも申し上げましたが、相当強烈な整理をして来たところに全く新しい資金が入って来ているようで非常に興味深い展開です。まさしく「相場は相場に聞け」であります。
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