適示申し上げている通り、潮目の変化は歴然です。しかしながら、今回はオミクロン株の感染拡大で散々経済を止められ、痛めつけられている状況から更に戦争が始まってしまった訳ですから、当欄で買いを叫んでも二の足を踏む投資家の方が多かったのは当然だと思います。
弊社のお客様は結構果敢に昨日も一昨日も仕込んでいただきましたが、皆さん二言目にはウクライナ情勢は大丈夫?との思いを持ちつつ、リスク分散を心掛けての買い出動でありました。
ただ今回は、この戦禍も時間の経過とともに我々の計り知れない歴史的なことも知ることができ、陸続きの欧州での民族的な対立から思想の違いまで、島国では無頓着になりがちなことまでずいぶんと勉強することができました。
そんな背景も考慮しつつ日々伝えられる情報からも、戦禍が発展し核戦争にでもならない限りは既に株式市場はその大部分を織り込んだとの判断からの買い出動でありましたが、一昨日ご連絡いただいた投資家の方からも再びお電話をいただき、「日本郵船じゃなくあんたが言う小型株を買ってよかったよ」と昨日の大幅高をさぞ喜んでいらっしゃいました。
昨日の市場はストップ高が11銘柄出ておりますが、その半数以上が東証マザーズであり、値上がり率上位30傑もその半数以上が同じく東証マザーズ銘柄です。大きな潮目が変われば投資効率では「日本郵船」ではなく、小型株の値幅取りに軍配が上がるのも当然であります。
東証マザーズの高値は一昨年の10月です。小回り三ヶ月を六回りも熟す、1年半に及ぶ強烈な整理をしてまいりましたが、他の市場が3月に入り安値を更新するも、ロシアのウクライナ侵攻が始まった2月24日の安値を唯一切らなかった市場もこの東証マザーズであります。
下にも上にも値幅が大きいのがこの市場の特徴であり魅力でもありますが、散々売られ整理が行き届いてのW底形成からの出直りです。今後も意外な値幅取り銘柄が出て来るものと存じます。
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