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“株のソムリエ”からの勝ちの連鎖術!

停戦の一光は見えますが。

  

 今回のロシアによるウクライナへの侵略戦争で、初めて譲歩案と取れる一歩進んだ提案がウクライナ、ゼレンスキー大統領から出てきました。内容はウクライナがNATO(北大西洋条約機構)への加盟を断念するというものと、更にロシアが認めたウクライナ東部のドネスク、ルガンスク両共和国の独立もそこの民族が望めばOKという内容です。

 

 もともとウクライナがNATOに加盟することを、NATO側でも一枚岩で認めていた訳ではなく、NATOの中でも快く思っていない国もあったのですが、そこをロシア側は全く考えずに一方的に侵攻しましたが、このウクライナの譲歩案はロシア側にとっても歓迎すべき案だと思うのですが。

 

 そうであれば、ロシア側の当初の侵攻目的は果たされる訳で、それでも尚侵略戦争を続けるというのであれば、何所から見ても、どう譲歩してもただの国際的犯罪以外何物でもありません。

 

 また、オリンピック以来だんまりを決め込んでいた中国ですが、今週に入り王毅外相がウクライナ紛争の仲裁に前向きな発言をしてまいりました。もともと中国は自らの国益しか考えていない国柄ですが、これ以上の紛争の長期化は中国にとっても不利益と考えたからでしょう。

 

 更に、全人代が終わるタイミングで習近平主席がマクロン仏大統領、シュミット独首相と会談し、平和の重要性とともに制裁は問題の解決にはならないと述べたことで、現状世界を敵に回しているロシア、プーチン大統領をあからさまに擁護はできないまでも、一定のロシア側スタンスを匂わすことでプーチン大統領を仲裁のテーブルに付かせることが可能との判断からかと思われます。

 

 ただ、このように合理的に物事を考えての予想も、更に軍事専門家の意見を合わせてもその行方は不明です。この原稿を書いている921時時点でも、96時間以内にロシアによるキエフ総攻撃のニュースが流れました。どんな形であれ、現状は好きではありませんが中国の仲裁に大いに期待します。

 

株式市場も一喜一憂のボラティリティの大きい展開が続きます。高騰する原油、非鉄金属に限らず、商品の上場投資信託の中にはSP高の翌日SP安を演じる乱高下を繰り返しておりますので、参戦するにはリスク管理を必ず忘れずに。

 

 

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