決算発表が本格化して来ております。昨日も主力企業がザラ場に発表し、注目の「トヨタ自動車」は2年ぶりの最高益を更新し、同時に自社株買いも出しましたが、発行済み株式の0.88%と少々ショボイ金額に市場の評価はあまりよくありませんでした。
更に「川重」は今期のガイダンスリスクから売られ、「三菱重工」は今期の見通しを素直に好感し大幅高、「JFEHD」の好決算から、期待された「日本製鉄」の減益に大幅安、決算内容を素直に反映する展開は市場機能としては悪くありません。
従って、日経平均は下落し騰落レシオは若干冷やされましたが、新高値銘柄は400銘柄近く出ており、上値を追う資金は旺盛でることを示しました。
直近の外国人投資家の売買動向も、3月相場でシリコンバレー銀行の破綻からシグネチャー銀行へと繋がり、慌てて損金手当で2兆円強売り越しましたが、東証の改革を評価したと思われますが、4月にはそっくり現物市場で買い戻しており、1カ月の買い越し額としては実に5年半ぶりの規模に上りました。
さてこんな状況下、アノマリーのセル・イン・メイとなるか?あえて身近の東京市場について言えばそうはならないと思われます。理由はと聞かれれば、日々ご連絡している通り、市場改革が進み、相変わらずの低金利、これだけ良好な東京市場の投資環境を考えれば至極当然であります。
更にミクロの決算発表でも、岡三証券の調査では市場予想を下回る見通しの発表企業数は過去10年平均を下回っており、現状までは概ね好調に推移しております。
また、決算感応度からは好決算なのに株価は上がらないなどの?マークの付く株価の動きも少なく、市場機能としても素直に良好に機能しております。
時代は変わりつつあります。米国市場は横目で見て、変化する東京市場の個別銘柄を狙ってまいりましょう。
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