米国市場では注目の消費者物価指数(CPI)が前年同月比4.9%上昇と伸び率が2年ぶりに5%を切り、市場予想をも下回りました。FRBが注目している粘着性の高いサービス価格においても上昇率は顕著に減速しました。
これで次のFOMCでの利上げは遠退き、利下げも視野に入るかと思いきや、今度は債務上限問題が頭をもたげて来ております。
ニュースでも伝えられておりますが、この上限引き上げが出来なければ米国債のデフォルトが見えてまいります。だったら上限を引き上げればいいという問題ではなく、共和、民主両党とも今後大統領選を控えていることから、まさに政争の具となっております。
オバマ大統領の時代もこの問題はもつれにもつれて最後は決着が付きましたが、両党とも最後迄チキンレースを繰り返し、株価はそれなりに下落しました。今回も想定されることですが、米国での株安は市民生活に直結しますので、あまりごねると返って党の支持基盤が揺らぎます。株価に影響が出る前の決着を切に望みます。
東京市場では昨日もそれなりに決算ラリーが展開され、引き続き新高値銘柄は高水準を維持しておりますが、騰落レシオは若干冷やされるという個人投資家にとっては個別銘柄で取り易い相場展開であります。
昨日の値上がり率上位銘柄の中には、差し当たる材料の公表もなく突然上値を追う仕手っぽい銘柄も登場しておりますが、そういう資金が動いていること自体好材料であります。
値上がり上位銘柄には決算内容は勿論ですが、東証から指針が出ているプライム上場銘柄で、上場基準当落線上という特徴があります。これは現在の銘柄選択の重要なファクターでありますので大いに参考にしていただき、より突っ込んだ具体的なところはお問い合わせください。
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